科学技術の発展を享受した20世紀の物質文明の終焉がいかなることか。
新たに持ち上がる人類未経験のあらゆる問題点に直面しながらの先行きの混沌。
見出せない答えに翻弄される現代人に果たして未来の光明があるのだろうか?殺戮の繰り返しという愚かさから人類を救う道があるのだろうか。
あるとすれば、それは決して武力ではない。科学技術でもない。政治・経済でもない。宗教すら救えなかった。残された道は芸術ではないだろうか。
芸術のみが人間にとって新たな指針を示すことの出来る唯一の道であるとわれわれは考える。
身近に目を向けると、順調かに見えた産業においてもかつて無い試練に立たされてきている。かつての産業の現場が時代の急激な変化に対応できずに取り残されてしまった。
この状況は時代の象徴としてわれわれの前に曝されている。いまや負の遺産と化した近代産業遺産が新たな活路を生む術を探し、苦境の現状打破に英知を求めている。
われわれはこの現状を真摯に受け止め、われわれが持つあらゆる知力・体力を結集して、この近代産業遺産に果敢に取り組もうとするものである。
われわれは人間の持つ無限の才能に着目し、そこから生まれ出る感動的な事柄に未来社会の道を求めている。
自然を愛し、人を愛し、物質に翻弄されるのではなく、人間本来の姿を取り戻すことである。そこに志を持つ多くの芸術家、学者、企業、行政、教育の力が必要である。
お互いが刺激しあって、協力し合うといった場が必要である。輪を拡げ、社会を抱き込み、運動として流れを作ることが必要である。
近代産業遺産アート再生学会はその価値の決定・再生の方法、社会にどのように還元するか等を果敢に挑戦するものである。

今後も時代の変化はめまぐるしく変わるであろう。
その変化に合わせ、フレキシブに対応しながら、近代産業遺産アート再生学会は産官学が手を取り合って共同作業を継続的に進めてゆくことが重要であると考えている。
芸術が近代産業遺産を救うだけでなく、人間社会を救える手段と信じているからである。今回の学会設立はその願いを実現化していくことを宣言する。


京都造形芸術大学  芸術学部長  教授
近代産業遺産アート再生学会 会長
大野木 啓人


学会役員構成
会長大野木啓人京都造形芸術大学 芸術学部長
副会長関本徹生京都造形芸術大学 教授・アーティスト
理事鎌田東二京都造形芸術大学 教授 宗教哲学 (摩訶不思議アートツーリズム分科会 座長)
理事松本百史NPO法人 国際芸術文化センター理事 プランナー              (近代産業・摩訶不思議両担当理事長)
理事渡部 顕株式会社ジェイティービー(近代産業・摩訶不思議両担当)
理事藤井秀雪京都造形芸術大学 教授(近代産業・摩訶不思議両担当)
理事渡辺豊和建築家(近代産業・摩訶不思議両担当)
理事奈良磐雄京都造形芸術大学 キャリアデザインセンター長 教授(近代産業担当)
理事椿 昇京都造形芸術大学 空間演出デザイン学科長 教授 アーティスト(近代産業担当)
理事内藤正敏東北芸術工科大学 教授 写真家 民俗学者(摩訶不思議アートツーリズム担当)
理事立岡 浩花園大学 社会福祉学部 准教授(近代産業担当・映像コンテンツ国際支援分科会)
監査田辺信広NITコンサルティング(近代産業・摩訶不思議両担当)
理事中森 健映像コンテンツ国際支援分科会担当理事
理事坂本 雅洋奈良テレビ放送株式会社(近代産業・摩訶不思議両担当) 
理事中山市朗作家・放送作家(摩訶不思議アートツーリズム担当) 
理事大滝哲雄有限会社 大滝エージェンシー(摩訶不思議アートツーリズム担当)
理事栗林幸生JTBパブリッシング
理事小柳 英雄地域情報総研 東京支部長
事務局長浅埜之博京都造形芸術大学 教学事務室

※順不同・敬称略